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ナハイができるまでのストーリー vol.2

ナハイができるまでのストーリー vol.2

vol.1ではアメリカインディアン・ナバホ族へ興味を持つことになったきっかけをご紹介させていただきました。vol.2ではナハイオープンまでの不思議なご縁の軌跡を辿ります。

 

Eeicka Nicolas Begay (エリッカニコラスビゲイ)との運命的な出会い

CAは大好きな仕事でしたが、家族の仕事関係のため已む無く退職。仕事もなく宙ぶらりんの状態に、このままではいけないとイメージコンサルタントの資格を取得しました。しかしそのとき始まったコロナ禍に、対面で行うコンサルタントの仕事を始めるのは難しい。悩む中で思い出したのが、雑貨店を開く夢でした。「好きなものを広めたい」という原点に立ち戻ることにしたのです。

そこでアイテムを探している中、出会ったのがナバホパールです。セレクトショップでたまたま見かけたナバホパールのネックレス。その輝きとファッション性に心を奪われました。詳しく調べていくと、市場に出回っているものはほぼ機械生産であることが分かり、そこから私は

 

「ナバホ族の人々の想いや歴史が込められた、本物のナバホパールの魅力を広めたい」

 

と夢を描くようになりました。

ここでもまたコロナが立ちはだかり、毎年アメリカのサンタフェで行われているインディアンマーケットが中止に。現地での買い付けが難しいため、まずはアメリカのサイトから商品を仕入れ、2021年「ナバホパール専門店」としてナハイをオープン。その後ハンドメイドのナバホパールを探し続ける中で出会ったのが、ナバホ族の女性アーティスト、Ericka Nicolas Begay (エリッカニコラスビゲイ)です。

作品に刻まれた刻印やSILVER525の文字が美しく、すべて手作り。まさに求めていたナバホパールそのものでした。ぜひナハイ扱えないだろうかと思っていた時に、エリッカの作品を一手に扱っている方から「作品を売ってみませんか」とInstagramDMが届いたのです。

私のナバホパールへの思いに共感して連絡くださったというその運命のようなタイミングに、鳥肌が立ったのを覚えています。こうしてナハイではエリッカの作品を中心に販売することになりました。

 

 

 

ナハイに込めた想い

最近では大手ブランドにもエリッカの作品が注目され、ナバホパールも雑誌で取り上げられるなど、日本での認知度が上がってきています。そんな中、「本物の魅力を広めたい」という当初の気持ちが甦ってくるのを感じていました。

そして20236月に、お店を始めてから初めての渡米が実現。20年前に訪れた時と変わらずに美しく、圧倒されるような自然が迎えてくれました。

今回の旅は、ナバホ族の方たちがどんな暮らしをしているのかを体感するのも目的のひとつ。彼らが居住する地域ナバホネイションを訪ね、ナバホ族の食事を実際に食べて住まいを見学したり、彼らの歴史を辿る博物館を訪ねたり。民族の歴史・暮らしを知り、体感することで、ナバホパールを生み出した文化への理解がより深まった気がします。さらに現地のマーケットやショップで、素敵な焼き物や作品との出会いも。いずれ取り扱うことができるようにと、デザイナーの方達とのつながりを作ることができました。

この時の旅行記はまた別記事でご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

 

さまざまなご縁が重なりあって誕生した「Naaghaii(ナハイ)」。

ナハイは、ナバホ族の言葉で「生きる」という意味を持ちます。変わりゆく環境の中で、調和を祈りながらしなやかに時を重ねてきたナバホの人々。彼らのスピリットと、「人生という旅を、心の声に従い生きる」という私たちの想いを、作品とともにお届けしたいと願っています

年月を重ねても変わらないナバホパールの輝きのように、ナハイが「今」を輝かせる作品と出会える場であるように。これからもナバホパールをはじめ、私が出会った好きなものを、みなさまにお届けしていきたいと思います。

 

 

 

 

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