ナバホパール専門店を作るきっかけとなった、映画フォレストガンンプ。
そのワンシーンに出てきた風景、モニュメントバレーはナバホ族の住む「ナバホネイション」という地域にあります。そこを訪れた旅行記を、シリーズでお届けします。
ナバホパールのお店を始めた時、思い描いていたのは、“自分の手でよい作品、作り手を発掘する”こと。そしてより深くナバホ族について知り、自分が扱うナバホパールに込められた彼らの想いをもっと理解して、商品をお届けしたい。そう思い続けながらも、コロナの影響で2年間渡米することなくお店を続けてきました。
しかし2023年6月にアメリカの入国制限が撤廃されたと知り、急遽渡米を決めました。
2001年に初めて訪れたモニュメントバレーを、今回は夫とのふたりで再び訪れます。思いがけぬハプニングから始まったこの旅の様子を振り返りたいと思います。
1日目出発~事件発生
羽田空港からサンフランシスコ経由でラスベガスに入る予定で飛行機に乗り込んだ夫と私。しかし、出発時間から3時間経っても飛び立つ様子がなく、結局機材トラブルでまさかの欠航になってしまいました。出発からなにやら波乱の気配が。
初めての「出国中止」スタンプ
次の便を待っていると出発は24時間後になってしまうことがわかり、航空会社に掛け合って少しでも早く到着できるハワイとロサンゼルスで2度乗り換える経路へと変更してもらいました。
そうやって少しでも早く着こうという努力した私たちでしたが、ハワイに到着した夫が入国係官に別室に呼ばれ、なんと3時間以上出てこない事態に。
実は夫はグリーンカードホルダーだったのですが、本来グリーンカードは本来6ヶ月~1年の頻度でアメリカに入国しなければ永住の意思を失ったと見なされます(再入国申請していたとしても最長2年の猶予期間)。コロナ禍で3年以上入国できていなかった夫は、グリーンカードの資格を失い、入国を許されない事態になっていたのでした。
先に入国している私は連絡とれないまま夫をひたすら待ち続けます。その間にハワイから乗り継ぐ予定だったロサンゼルス便も出発してしまったので、チケット変更などで大忙し。
結局夫はグリーンカードの権利を放棄して、ESTAで入国することに。ようやく連絡が取れ、バゲージクレームから夫が出てきたときは、思わず抱き合いました。
2日目 ハワイからラスベガスへ
次の便までは8時間あるということで、ここは開き直って束の間のハワイを楽しむことにしました。ワイキキでパンケーキを食べ、ウクレレを購入。
散々だった旅立ちを楽しい記憶で上乗りしたあと、ようやく飛行機に搭乗。ロサンゼルスを経て無事ラスベガスに到着しました。
当初の予定より24時間後の到着、その遅れを取り戻すべく、街へ出かける私たち。まずは、と日本円をアメリカドルに換金すると、円安を強く感じる換金率に驚き。
この日は疲れもあって早めに就寝し、明日に備えます。
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